人生を歩むとき、困難はいたるところに溢れています。でも、困難にぶつかり「辛い」と思えるときが、実は人生の大きなチャンスです。
仮に、人生に何も困難や試練など無く、平坦な道を歩むだけであるなら、そのありがたみを実感するのは難しいでしょう。山あり、谷ありだからこそ、平坦の道のありがたさが実感できます。また、「死」と「生」を深く見つめ掘り下げて行くとき、困難や試練は、自分自身を成長させるための重要なイベントである事が分かってきます。よく昔から、「若いうちの苦労は買ってでもしなさい。」といわれますが、困難や試練に真正面から取り組み克服したとき、その経験が人を豊かにし、大きくさせてくれます。
多くの人は、この世に生まれてくる前に、人生設計を行い、困難や試練なども設定しておくようです。それは、体を鍛えるために、トレーニング器材を予めセットしておくことに似ています。違うのは、セットしたことを忘れてしまっている点です。だから、覚悟を決めたとき、たいていの困難や試練は乗り越えられるものなのです。たまに、生まれる前の人生設計に無理があり、予定通りこなせない場合も出てきますが、そんな時でも、その経験はスピリチュアルな成長に大きくプラスをもたらします。
反対に、せっかくの困難や試練から逃げ出してしまうと、この世で学ぼうとしていた事が学べなくなってしまいます。このような場合、たいていは形を変えて再度チャレンジの機会が与えられますが、それも無視し続けると、次に生まれ変わったときに持ち越しになってしまいます。この場合、学びの機会を無駄に浪費してしまうことになります。
結局、長い目で見れば困難や試練から逃げ出す事は、不可能です。何となれば、気づけなければ、何度でも同じような内容をやり直さなければならなくなるからです。そして、一番問題なのは、「自殺」です。自殺をしても、魂は死に切れません。しかも、死の間際の一番辛い瞬間を何度も何度も繰り返しながら、(魂が)死ねないことを悟らなければなりません。悟って初めて、あの世に帰れるのですが、次に生まれてきたときも、自殺した人生と同じような人生を歩まねばなりません。そして、自殺を選択する瞬間に、思いとどまる事ができて初めて、自殺の呪縛から逃れる事ができます。
「ピンチこそチャンスなり。」これは、私の好きな言葉ですが、ピンチをプラスに捉えるとき、それは実はチャンスであり、喜びへの入り口なのです。
この宇宙の想像主の思いを理解するとき、
この宇宙に不幸は存在しません。
不幸はあなた方の思考が作り出しています。
思考は幸福と不幸を区別したがります。
でも、あなた方の心はどのように感じていますか?
心のずっと奥深いところではどのように感じていますか?
感じることを正しく認識することは思考よりも大切です。
何となれば想像主の思いは愛そのものだからです。
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