人影は光のあるところならば誰にでもあります。この地上に住む人で、(特殊な環境は別にして)影法師から逃れられる人は存在しません。仮に存在するとすれば、もはや3次元世界に生活する人ではありません。
この影法師と本体との関係は、ちょうど人の持っている、もしくは無意識に隠しているコンプレックスやネガティブな感情と、その本人が持つ意識との関係に似ています。自分自身を完璧と思っている人はほとんどいないと思います。(仮に思うような人がいたとしても、どこかに不安(例えば加齢)を抱えているものです。)そのような場合、大抵の方はそのようなコンプレックスやネガティブな感情を無視しようとしたり、隠そうとしたり、消し去ろうとします。
しかしながら、それは本体に対する影法師のような存在ですので、本人が存在する限り、常にそばにあり続けます。そして同時にそれは自分自身の本質の一部でもあるので、それを認めないことは、自分自身を認めないことになり、心のどこかが常に満たされていないような錯覚を抱くようになります。
現代社会では、この満たされない心を埋めようと、その解決方法を外なる世界に求める人が大半ではないでしょうか?それは、物であったり、仲間であったり、(外なる)神と呼ばれる存在であったりします。捜し求めている間は、気も紛れ、また仲間といればひと時の安らぎの中で満たされたような気がするかもしれません。でも、それは、自らの本質ではありませんので、じきにまた元の満たされない思いに戻ってしまうことになります。
この根本原因は、自らの本質を認めないことにあります。影法師はどのようにしても本人と一心同体です。ですから、この影法師(コンプレックスやネガティブな感情)を認めることが、満たされない心を埋めるスタートになります。そうすることにより、心のパズルのピースが全て埋まるように、本来の自分自身を取り戻すことができます。
受け入れがたいコンプレックスやネガティブな感情を持っている事は、人が人である限りごく自然な事です。だから、それを認めたとき、人は本来あるべき姿を取り戻し、内なる叡知は、ごく自然に進むべき道を指し示してくれます。それは成長の道であり、誰もが歩むであろうワンネスへと通ずる道です。
あなたは「あなた」であり、他の何者でも無い。
されど、あなたの認識している「あなた」はあなたの全てでは無いかも知れぬ。
人は、この地に生れ落ちた後、まず自らを探求する旅に出る。
それは、たやすいようで難しい。
何となれば、人は自らに都合の悪い真実を見ようとせず、また認めようとしないからである。
ありのままにそのままに、この世界を見つめたいのであれば、自らもまた同様にその全てを受け入れる必要があろう。
あなたが思っているよりも本来のあなたは輝く存在である。
されど、自らの偏見がその本質を見えなくさせている。
あなたが意識的・無意識的に取り繕うとする何かが、実はあなたの輝きを奪っているかもしれぬ。
自らの真実を隠したまま、この世の真実を求めることは不可能である。
何となれば、あなた自身がこの宇宙の真実の一部であり、その全てを内包しているからである。
それを認めないことは、この宇宙の営みを認めないことでもある。
同様に、それはあなたの隣人にも当てはまり、あなたが「敵」と認識する者たちにも当てはまる。
だれもが宇宙の一部である。
そして、だれもが必要があり存在し、共に探求し、学びあっている仲間である。
あなたのエゴ(自我)は認めようとしないかもしれぬ。
されど、真我を通じ、宇宙意識まで視野を広めるのであれば、
あなたが世界の一部であり、同様に誰もが世界の一部である事が理解できるようになるであろう。
あなたの世界を認めることは、「あなた」という存在の全てを認めることでもある。
まずは、受け入れるが良い。
それは諦めることとは異なる。
受け入れるからこそ、変えてゆける。
受け入れるからこそ、成長することが出来る。
そして、受け入れるからこそ、その全てを愛で満たすことが出来るようになる。
愛すべき「あなた」へ愛をこめて。
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(皆さんに、)愛と光の加護がありますように。そして、内なる叡知に導かれますように。