2010.07.31 Saturday
旅の最終ミッションと現れたメッセージ -(エジプト,ダハブ)-
旅の流れを知りたい方はこちらをクリックしてください。
ナイル川沿いの主だった遺跡と博物館をしっかりと心に刻んだ後、いよいよ20ヶ月におよぶ旅を締めくくるべく、シナイ半島にあるダハブ(Dahab)に向かいました。ここでの目的は2つ。一つはシナイ山に登る事。二つ目は紅海(Red Sea)にてダイビングをする事でした。
前者は、今回の旅を締めくくる最後のミッションとして旅の途中から意識していたもので、後者はダイビングを始めた頃から(噂を耳にしていて、)いつか潜ってみたいと思っていたエリアでした。そして、エジプトのルートを検討して行く中で、その両方の目的を達成できる街としてダハブを選びました。
そんな訳で滞在する宿もダイビングを第一に考え、ダイビングができる宿として、旅の途中で紹介されたSeven Heaven Hotelを選びました。到着してみると、そこはこれまでに訪れたエジプトのどの街とも異なる、静かで落ち着いた雰囲気のある海沿いのリゾートでした。気温は日中で34度くらいまで上がりましたが、湿度が低い関係で、日陰で扇風機が回っていれば、十分過ごせる感じでした。そのSeven Heaven Hotel敷地内にはダイビングセンターがあり、日本人スタッフのYoshiさんとWakaさんが常駐していました。おかげで、久々に日本語でのきめ細やかなダイビングができる事となりました。
さて、到着した日は前日の移動疲れと怒涛の神殿&博物館巡りの疲れが重なり、ただのんびりと休養していましたが、その次は宿のツアーを利用して、憧れのシナイ山ご来光ツアーに出かける事にしました。
そんな訳で、到着2日目のPM10時半にホテルの受付に集合すると、15分ほど待った後、ツアー用のミニバスにてシナイ山の登山口へ向けて出発しました。途中パスポートチェックあったり、給油のために止まったりしながら、深夜1時半頃、シナイ山ふもとの駐車場に到着しました。到着後ミニバスの運転手が先に降り、奥の方へ消えて行きました。そして暫くまっていると今日のガイドを連れて戻ってきました。
モーゼが十戒を授かった場所として有名なシナイ山は、ユダヤ教、キリスト教、ならびにイスラム教の聖地であり、普段から大勢の巡礼者でにぎわっていると聞いていますが、その日も大型バスが何台もやって来ていて、たくさんの方々で込み合っていました。そんな中、歩きだして間もなく、ガイドが2者択一の質問をしてきました。
「今日はとても込み合っていて、ラクダ道は渋滞するだろうから時間が普段以上にかかりそうだ。でも、階段を選ぶのであれば、ラクダ道よりは大変だけど、空いているし距離も短いのでずっと早く頂上へ行く事ができる。そんな状況だけど、君たちはどちらを選ぶ?」
私としては、登りはラクダ道で行くのが当たり前と思っていたので、選択できる事に意外な感じがしましたが、安宿発ツアーで若者ばかりだったためか、はたまた元気の良い人たちの集まりだったのかは定かではありませんが、迷うことなく、
「階段!」
という声が上がり、特に反対する声も無く、階段で上がる事に成りました。
実際登った感想として、大変だよと聞いていた割には、思った以上に簡単に登る事ができました。それは、標高が頂上でも2285mと比較低く、運んでいる荷物も軽く、駐車場からの標高差も900mほどで、今まで登って来たロライマをはじめとする厳しい山々と比べてはるかに楽な条件だった事が大きいように思えています。
そんなこんなで、(飲み水の消費が激しく、)もっていた水が少なすぎたのが唯一の誤算でしたが、それ以外は全て予想の範囲内で登り切り、午前3時過ぎには頂上に辿り着き、一息つく事ができました。(ちなみに、飲料水は途中で購入する事ができ、事無きを得ました。)
厳しくとも距離の短いルートを選んだおかげで、他のどのグループより早く頂上まで辿り着く事ができ、朝日が見えるであろう方向にあった大きな岩の上の素敵な場所をゲットできました。頂上付近は風があり、歩くのを辞めた途端に体温を奪い始めましたが、それでも真夏と言う事もあり、用意していたシャツ、薄手のセーターとウインドブレーカーを着こみ、ニット帽、手袋、ならびにマフラーを身につけると、十分耐えられる程度のものでした。
空を見上げると若干の薄雲があったものの星が夜空一杯にキラキラと輝いているのが分かりました。最初はあぐらをかきながらそんな空を見上げていましたが、日の出までにはまだ十分時間があったので、途中から横に成りながらボーっと空を眺めていました。途中ウトウトしつつも見つめていると、少しずつ、星が黎明の薄明かりの中に吸い込まれるように消えて行くのが分かりました。そんな様子を更に目をこらして見つめていると、不意に意識が広がるような感覚があり、空いっぱいに、今まで見た事も無いような文字が広がり始めました。それは、何かのメッセージのようであり、目を凝らす度に、新しいメッセージが現れるのが分かりました。
「あれは何だろう?」
そう思いつつ、どことなく、それが宇宙からのメッセージのように感じられ、この旅の終了を祝ってくれているように思えました。
「このメッセージに出会うために、この地に訪れる事になったかな?」
「とにかくこれで、気持ちよく次のステップへ行く事ができそうだ。」
そんな事を考えつつ、目の前に広がるメッセージを感じていると、ふいに
「あ、夜から朝に切り替わる。」
という思いが胸を過り、「写真を取らなきゃ!」という衝動と共にぱっと起き上がりました。その瞬間メッセージは消え失せ、薄明かりに覆われた直後の、この世界の現実に再び引き戻されていました。
その日の空は、地平線上に厚い雲があり、残念ながら輝きを伴った朝日に出会える事はできませんでした。でも、それ以上に印象に残る、夜から朝に代わる瞬間の情景に出会え、生涯忘れる事の無さそうなご来光となりました。そんなこんなでしたが、
「今日はもう朝日が出そうに無いから帰ろう!」
一緒に登った仲間たちとそう言いつつ帰り支度を始めた時、満月のような色合いをした太陽がぽっかりと厚い雲から顔を覗かせてくれました。そして、まるで私たちの門出を確認するかの如く、深い彩りを保ったままゆっくりと上昇して行きました。
おめでとう。
あなたが成し遂げたあなた自身の開放。
それは、この世界の妙を知ると共に、
この世界で生きる術の再構築。
それは、本当に必要なものが如何にシンプルであり、
如何に最善に繋がらない状況の中で、ただ不安と恐れにより縛り付けられていたかを知る事。
その妙を知るために必要だったのは、
全く異なる環境で自分自身を再度見つめ直す事。
教える(学ぶ)事は容易です。
でも、本当に理解するためには、自らそれを理解するに値する器(意識)を手にしている必要があります。
その器が、小さければ、時に必要にして現れた経験は載りきらず、
その全て(真意)を理解する事は難しいでしょう。
それは別の言葉で言えば意識を広げる事です。
意識の拡大無しに、この世界の妙を理解する事は難しいと言えるでしょう。
故にあなたには旅が必要とされました。
そして旅を通じて得られた経験より、あなたはあなた自身のコアを知り、
同時に、この世界の背後に流れる全てなるもののきらめきを目にした事でしょう。
あなたが手にしたエネルギー的に意識(器)を広げる術、
それは、言葉で教えるのとは別のアプローチで知る事を拡大させて行く事に成るでしょう。
そして、それを通じて、この世界の可能性を広げて行く事に成るでしょう。
今日はここまでにします。(^^)
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こちらも合わせて応援お願いいたします。
皆さんに、愛と光の加護がありますように。そして、内なる叡知に導かれますように。
ナイル川沿いの主だった遺跡と博物館をしっかりと心に刻んだ後、いよいよ20ヶ月におよぶ旅を締めくくるべく、シナイ半島にあるダハブ(Dahab)に向かいました。ここでの目的は2つ。一つはシナイ山に登る事。二つ目は紅海(Red Sea)にてダイビングをする事でした。
前者は、今回の旅を締めくくる最後のミッションとして旅の途中から意識していたもので、後者はダイビングを始めた頃から(噂を耳にしていて、)いつか潜ってみたいと思っていたエリアでした。そして、エジプトのルートを検討して行く中で、その両方の目的を達成できる街としてダハブを選びました。
そんな訳で滞在する宿もダイビングを第一に考え、ダイビングができる宿として、旅の途中で紹介されたSeven Heaven Hotelを選びました。到着してみると、そこはこれまでに訪れたエジプトのどの街とも異なる、静かで落ち着いた雰囲気のある海沿いのリゾートでした。気温は日中で34度くらいまで上がりましたが、湿度が低い関係で、日陰で扇風機が回っていれば、十分過ごせる感じでした。そのSeven Heaven Hotel敷地内にはダイビングセンターがあり、日本人スタッフのYoshiさんとWakaさんが常駐していました。おかげで、久々に日本語でのきめ細やかなダイビングができる事となりました。
さて、到着した日は前日の移動疲れと怒涛の神殿&博物館巡りの疲れが重なり、ただのんびりと休養していましたが、その次は宿のツアーを利用して、憧れのシナイ山ご来光ツアーに出かける事にしました。
そんな訳で、到着2日目のPM10時半にホテルの受付に集合すると、15分ほど待った後、ツアー用のミニバスにてシナイ山の登山口へ向けて出発しました。途中パスポートチェックあったり、給油のために止まったりしながら、深夜1時半頃、シナイ山ふもとの駐車場に到着しました。到着後ミニバスの運転手が先に降り、奥の方へ消えて行きました。そして暫くまっていると今日のガイドを連れて戻ってきました。
モーゼが十戒を授かった場所として有名なシナイ山は、ユダヤ教、キリスト教、ならびにイスラム教の聖地であり、普段から大勢の巡礼者でにぎわっていると聞いていますが、その日も大型バスが何台もやって来ていて、たくさんの方々で込み合っていました。そんな中、歩きだして間もなく、ガイドが2者択一の質問をしてきました。
「今日はとても込み合っていて、ラクダ道は渋滞するだろうから時間が普段以上にかかりそうだ。でも、階段を選ぶのであれば、ラクダ道よりは大変だけど、空いているし距離も短いのでずっと早く頂上へ行く事ができる。そんな状況だけど、君たちはどちらを選ぶ?」
私としては、登りはラクダ道で行くのが当たり前と思っていたので、選択できる事に意外な感じがしましたが、安宿発ツアーで若者ばかりだったためか、はたまた元気の良い人たちの集まりだったのかは定かではありませんが、迷うことなく、
「階段!」
という声が上がり、特に反対する声も無く、階段で上がる事に成りました。
実際登った感想として、大変だよと聞いていた割には、思った以上に簡単に登る事ができました。それは、標高が頂上でも2285mと比較低く、運んでいる荷物も軽く、駐車場からの標高差も900mほどで、今まで登って来たロライマをはじめとする厳しい山々と比べてはるかに楽な条件だった事が大きいように思えています。
そんなこんなで、(飲み水の消費が激しく、)もっていた水が少なすぎたのが唯一の誤算でしたが、それ以外は全て予想の範囲内で登り切り、午前3時過ぎには頂上に辿り着き、一息つく事ができました。(ちなみに、飲料水は途中で購入する事ができ、事無きを得ました。)
厳しくとも距離の短いルートを選んだおかげで、他のどのグループより早く頂上まで辿り着く事ができ、朝日が見えるであろう方向にあった大きな岩の上の素敵な場所をゲットできました。頂上付近は風があり、歩くのを辞めた途端に体温を奪い始めましたが、それでも真夏と言う事もあり、用意していたシャツ、薄手のセーターとウインドブレーカーを着こみ、ニット帽、手袋、ならびにマフラーを身につけると、十分耐えられる程度のものでした。
空を見上げると若干の薄雲があったものの星が夜空一杯にキラキラと輝いているのが分かりました。最初はあぐらをかきながらそんな空を見上げていましたが、日の出までにはまだ十分時間があったので、途中から横に成りながらボーっと空を眺めていました。途中ウトウトしつつも見つめていると、少しずつ、星が黎明の薄明かりの中に吸い込まれるように消えて行くのが分かりました。そんな様子を更に目をこらして見つめていると、不意に意識が広がるような感覚があり、空いっぱいに、今まで見た事も無いような文字が広がり始めました。それは、何かのメッセージのようであり、目を凝らす度に、新しいメッセージが現れるのが分かりました。
「あれは何だろう?」
そう思いつつ、どことなく、それが宇宙からのメッセージのように感じられ、この旅の終了を祝ってくれているように思えました。
「このメッセージに出会うために、この地に訪れる事になったかな?」
「とにかくこれで、気持ちよく次のステップへ行く事ができそうだ。」
そんな事を考えつつ、目の前に広がるメッセージを感じていると、ふいに
「あ、夜から朝に切り替わる。」
という思いが胸を過り、「写真を取らなきゃ!」という衝動と共にぱっと起き上がりました。その瞬間メッセージは消え失せ、薄明かりに覆われた直後の、この世界の現実に再び引き戻されていました。
その日の空は、地平線上に厚い雲があり、残念ながら輝きを伴った朝日に出会える事はできませんでした。でも、それ以上に印象に残る、夜から朝に代わる瞬間の情景に出会え、生涯忘れる事の無さそうなご来光となりました。そんなこんなでしたが、
「今日はもう朝日が出そうに無いから帰ろう!」
一緒に登った仲間たちとそう言いつつ帰り支度を始めた時、満月のような色合いをした太陽がぽっかりと厚い雲から顔を覗かせてくれました。そして、まるで私たちの門出を確認するかの如く、深い彩りを保ったままゆっくりと上昇して行きました。
おめでとう。
あなたが成し遂げたあなた自身の開放。
それは、この世界の妙を知ると共に、
この世界で生きる術の再構築。
それは、本当に必要なものが如何にシンプルであり、
如何に最善に繋がらない状況の中で、ただ不安と恐れにより縛り付けられていたかを知る事。
その妙を知るために必要だったのは、
全く異なる環境で自分自身を再度見つめ直す事。
教える(学ぶ)事は容易です。
でも、本当に理解するためには、自らそれを理解するに値する器(意識)を手にしている必要があります。
その器が、小さければ、時に必要にして現れた経験は載りきらず、
その全て(真意)を理解する事は難しいでしょう。
それは別の言葉で言えば意識を広げる事です。
意識の拡大無しに、この世界の妙を理解する事は難しいと言えるでしょう。
故にあなたには旅が必要とされました。
そして旅を通じて得られた経験より、あなたはあなた自身のコアを知り、
同時に、この世界の背後に流れる全てなるもののきらめきを目にした事でしょう。
あなたが手にしたエネルギー的に意識(器)を広げる術、
それは、言葉で教えるのとは別のアプローチで知る事を拡大させて行く事に成るでしょう。
そして、それを通じて、この世界の可能性を広げて行く事に成るでしょう。
今日はここまでにします。(^^)
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メルマガ"大地のつぶやき、天空のささやき"を発行しています。
このブログとは違った視点でのスピリチュアルな話題を発信中です。
P.S.
こちらのブログではスピリチャルな事を扱っていきますが、mixiにて中南米の日々の生活記を載せています。そちらの方にも興味がある方がいらしたら、こちらをご覧ください。「多次元世界から愛をこめて」の感想を添えて気軽にマイミク申請して頂ければと思います。
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(mixi日記はプライベートな内容が中心となるので、「友達の友達」までの公開を基本とし、皆さんとシェアすべき内容のみ全体への公開とさせて頂いています。)